天坂真理さん(女性26歳)

ーミスユニバースジャパン富山大会ファイナリストBCー

天坂真理さん(女性26歳)
「克己」

【ご感想】
槻岡先生のお話の中で最も心に残ったのは、槻岡先生が創作書道をはじめたきっかけのお話の中にあった言葉、「自分が感動しなければ人を感動させることはできない」です。

この言葉は、芸術の世界に限らず、いろんなことに当てはまると感銘を受けました。
何事においても、自分自身が良いと思わないものに対して、他の人に良いよねとは言うことができない。

もちろん、人によって感じ方は違いますし、感性も異なるかと思います。
でも、自分から何かを相手に届けようとした時、それがスピーチであるのか、手紙であるのか、音楽であるのかにしても、自分の中で100%でないものを相手に100%として受取ってもらうことは難しいように感じました。

また、芸術以外にも、スピーチなどでも当てはまることであると上記に書きましたが、芸術を作品にする瞬間が最も難しいように思いました。

自分自身で納得がいくまで、自分自身が感動するものをということもありますが、「表現」という点で幅広く、また感性が滲み出てくるものだからです。

実際、創作書道に挑戦してみて、楽しかったのと同時に、ただ書くのではなく、文字の上に言葉を重ね自分の心を表現することは、難しいことであるのと同時に、それを受取っていただけた時の嬉しさと安心感はとても大きかったです。

きっと、それは作品=自分、だからこそなのだと思います。

でも、だからこそ、難しいところもあります。

もちろん、自分を表現するものだからこそ、誰かに伝えたいものだからこそ、素直になれる一面もあります。

でも、自分を表すものだからこそ、文字と文字の上に重ねる言葉を考えてしまう一面もあります。

だからこその難しさ、そして面白さが創作書道にはあるように思いました。

また、槻岡先生の作品には、どの作品にも柔らかさと温かさがあり、懐かしさを感じました。

講座を通して実際に感じましたが、槻岡先生自身にそういった美しさがあり、作品全面から伝わってきたのだと思いました。

そして、槻岡先生の持つ美に魅かれるのは、自分自身がそうありたいと願うからでもあると感じます。
中でも、蛍の作品で、空間の旅立ちを表現しているというところが情景も浮かぶと同時にほのかな光を感じさせ、心に響いてきました。

きっと、心に届く作品は、自然と想像させる、心でも見ることができるものであるのだと実感しました。

私自身も、槻岡先生の世界に引き込まれたように、作品などを通して誰かの心と共有できる人になりたいです。

そして、作品をはじめ、いろんなことを通して空間を大切にしていきたいです。

また、「雨」「風」など、自分の課題とした「克己」以外にも創作書道で言葉を載せられて、楽しかったです。

自分でも気が付かなかった内面や感性に触れることもできましたし、表現できた時には心がすっと落ち着きました。

槻岡先生が私達に教えて下さった、「創作書道とは人 生である」という言葉、まさにそのものであると思います。

じっくりとは見ることはできませんでしたが、他の参加者の方々のを見ても、個性と人生を感じ、また創作書道を通してその人自身を知ることができたようで 嬉しかったです。

受講を通して、実践による自分とのみつめあいの時間も有意義でしたが、他の参加者の作品を通して学ぶことも多く、自分らしさを大切にしながらも見習いたいと思いました。

最後に、課題の「克己」に関して苦戦していた時、丁寧に教えて下さった槻岡先生に深く感謝申し上げます。

誠にありがとうございました。

これからも、「己に克つ」という意識を大切にして参ります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

ページ上部へ戻る