上野聖二さん(男性60代)

上野聖二さん(男性60代)
「年年歳歳花相似 歳歳年年人不同」

【ご感想】
日々の生活の中で、ひたすら流されていると感じながらも自分を見つめなおす、ということができない自分に、時にイライラする時がありました。

槻岡先生の【格言書道教室】の門をたたいたのは自分は毛筆が極端に下手だ、ということよりも「書」と向き合うことで、自分の内面を見つめなおしてみたい、ということでした。

教室で半紙を前にして、筆の持ち方から教えていただき、自分の格言を書いてみる。
案の定、はっきり下手字だ。

何枚も何枚も半紙に挑んでいくうちに、自分が選んだ格言の意味が頭の中で情景として浮かび上がってきた。

気持ちを情景と重ね合わせるように、リズムと強弱をつけながら書き進めていくうちに、字の上手い下手ではなく、想いの強弱が筆に伝わる気がしてきた。

想いがまだまだ筆に伝わらない。
すでにかなりの時間が経っている。

そこそこの出来栄えで我慢しようかと心が折れかけた時に、先生から、最後、もう1枚書いてみますか、と言われ、渾身を込めて書き上げた。

最後に書きあげた作品を見て、自分の想いがいくらか伝わった気がしてきた。

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