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11.272017
玉連山真成寺さま開創500年祭①龍の如く
2017年11月4日 玉連山真成寺 開創500年祭
この本祭にて、奉納染筆の機会を賜りました。
この記念すべき機会、わたくしは神妙に受け止め、
また同じように開山1300年という節目を迎えた霊峰白山へ禊の水行をしてから籠り、
心身を集中してまいりました。
500年、1300年、現在のわたくし達には、計り知れない年月であり、
また、次の節目となる100年先には、誰も生きてはおりません。
そのように考えれば考えるほど、ただただこの縁にお手を合わせたくなります。
この500年祭の話をお聞きした際に瞬時に浮かんだのは「龍」の一文字。
そして、こちら本堂天井に描かれた龍神様。
『本堂は、幾度かの改装修復を繰り返していますが、天井のみが全く手つかずとなっいます。
昭和31年「魚津の大火災」の際、魚津市の大半が焼き払われるという前代未聞の事態が発生しました。
瞬く間にお寺の周囲が火に囲まれ、本堂に火の粉が降りかかろうとしていた正にその時に、天井の龍神様が神風を吹かせて、
本堂火災が免れたという伝説があります。』
この龍神様は、古くから描かれているのですがとても勢いがあります。
ダンスが終わったシーンとする堂内に4人のダンサーが結界をつくり、
お坊様が紙をセッティングしてくださり、観客の息遣いが聞こえる中、わたくしは登場しました。
御本尊と皆様に合掌し、いよいよ染筆の時。
筆にこの500年の歴史の流れに祈り、そして天井へと筆をあげ、龍神様のそのご意思を賜りました。
真っ白な紙に、ドンと筆を突き・・・
その後は、
意識があって意識がない・・・
ただ「真空の中」にいました。
純白の上を生き龍のように動き、やがてその龍は命の尊さを叫ぶが如く、血を吹いたのです!
つ・づ・く・・・
お楽しみに!(少々お待ちを♪)
——-玉連山 真成寺さまよりお言葉を賜りました——-
舞踏を奉納されたダンサー4名が四方に結界を張り、静寂に包まれた堂内・・・
何ものにも染まっていない純白の衣裳
「龍の羽衣」で登場したのが『奉納染筆』を行じて下さった槻岡加果梨さん。
この「染筆」のために
この2度と無い瞬間に合わせ、ひと月以上「白山神社」に籠もられ、精神統一されたその姿からは、ため息が漏れ出るほどに、人間離れした神々しいオーラが漲っていました。
用意したのは2㍍×2㍍の特製和紙
500年間ずっと「浄・不浄」見守り続けてこられた天井画の龍神様の下
見る者は固唾を呑んで見守った御染筆
身も心も全て委ねた一筆は
【龍】の一文字
文字に命が吹き込まれ、今まさに飛び立たんが如く!
文字に命が宿るというのは、まさにこういう文字の事を言うだと感銘しました。
「過去・現在・未来」
過去500年という長い歴史があって、今これから迎える未来があります。
その輝かしい未来に、天空を舞う龍のように、生き生きと素晴らしい未来を迎えて頂ければという祈願を込めて奉納してくださった槻岡さん。
並々ならぬ思いを込めて下さった事、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
このたび御染筆いただいた『龍』
大きな御軸に表具させていただき、毎年12月に開催する【冬至水行祭・ほしまつり】にて、皆様に公開させていただきます。
文字に命が宿った『龍』
是非その目で、ご堪能頂ければ幸いです。
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