霊峰白山室堂雷鳥荘さま

霊峰白山室堂
「雷鳥荘」新築記念

「越のしらやま」
詩書/槻岡果加梨
霊峰白山 室堂雷鳥荘 所蔵

詩 ———————————————————–
悠久の夢を舞い
神々の依り代 仰ぎみて
千代に 遥拝 あなかしこ
清流育む 身をたずさえも
白銀輝く 無境は容易からず
禅定道に 禊知る
越のしらやま 天空の聖
打ちし手の中 いのりを解いて
音無き刹那
魂奏す 祝詞が響く

解説 ———————————————————–
太古より白き神々の座とし悠久の舞を奉げ遥拝(ようはい)し、
崇(あが)め続けた心の拠(よ)り所であることは今も変わらない。
一年の多くを雪で覆(おお)われたその姿は、
人が生きるにかけがえの無い恵み多き水を物語る。
少しでも近く寄り添う登拝の時代を得るも、
人を容易に寄せ付けることはない。
人は、白山の輝きに魅せられ、誘われ、招かれ、試され、
禅定道と名づけられた人生にも似たその道で、
どれだけ己と向き合いなにを捨てなにを得るのであろう。
頂にて、山あいにて、そしていく千の遥拝の日々、
祈りのその先に・・・
それは魂が神々に捧げるうたであるのか、
神々が魂にささやくうたか・・・
それぞれに響くもの、それだけが真実である。
畏(おそ)れ崇められてきた
霊峰「越のしらやま」と呼ばれし天に向かう聖域にて、
いま風のようにひとつとなる。

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